わたしは紙にうるさい


私は紙にうるさい。

道具にめちゃくちゃうるさい。

講師の人が
いろいろなところで展示をすることが増えてきて、

色画用紙や千代紙、色紙を使って掲示をしている。

それはそれでほんとに素晴らしいなと思いつつ、
もうひとつグレードをと思っている。


感動的なシチュエーションだけではなく、
物としての質の良さをもうそろそろ出してもいいのかなぁと思うようになってきている。

今、本当に質の良いものを書ける人が何人か出て来始めている。

そういう意識に
自分を持ってきている人が何人かいる。

ちゃんと額装をして、
ちゃんと展示をする。

量や数をたくさんではなくて、

本当に大事に書いたものを
本当に大事にしてもらう。


なんだか時代は
今そんなふうに
もうなっているような気がするんです。

1つのものをじっくりと心を込めて書く。


それにふさわしい道具だてを
していきたいなあと思って、

自分の分はある程度
紙がまとまってきたけれど、

講師の人が使いやすい紙を今探している。


ちゃんと
紙の滑りはこれくらい、
墨の滲みはこれくらい、
色の留めはこれくらい、

厚み、金額、強度、紙色…


我ながら

まぁうるさい。



これに付き合って

紙を提示してくれるプロに
ほんとに頭が下がります。